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ベトナムキャスト インタビュー

Nung Van Minh

ヌン・ヴァン・ミン

2014年ラオカイ文化芸術観光大学卒業後、2015年ハノイ映画演劇大学に入学、現在に至る。2016年ベトナム-韓国共同ダンス&ビジュアルアートプロジェクト「Station」に参加、2017年にはニューヨークから来越した学生を対象にベトナム伝統舞踊のワークショップを開催、また多数のダンスプログラムに参加するなど、活動の幅を拡げている。

Q:表現の世界に入ったきっかけ、影響を受けた人や存在について伺えますか?


 山間部にある農村出身ですが、子供の頃から芸術関係のことに興味がありました。高校に進学する時、都市部で舞踊を教えている伯父・伯母からダンスを勧めらて。以降は親元を離れ、舞踊学校への進学のために都会で暮らしています。家族も、自分の力で独立するにはダンスの道に進んだほうが良いと応援してくれました。ダンスを始めたのは人より遅いけれど、その分、きちんと目標を持って少しでも高い位置に行けるよう努力したい。両親にも、自慢してもらえるように頑張らないと、ですね。

Q:小野寺修二との創作、稽古についてどのように感じていますか?


 小野寺さんは、演出家としてはとても優しいと思います。2月の稽古で、自分では「(意志の疎通などで)イライラすることもある」と仰っていましたが、私には全くそんな様子には見えなかった(笑)。またベトナムでは小野寺さんのように、ご自身でパフォーマーに見本を見せながらクリエイションをする人は珍しく、そこは刺激的で勉強にもなります。

Q:あなたにとって「ベトナム」はどんな国ですか?


 生まれた国としては好きですが、特定のイメージや個人的に問題視しているようなことはありませんね。ベトナムにおける芸術や文化の「伝統」のあり方については、ただ古いものを守るだけではダメ。新しいものも取り入れ、上手に利用することで、「伝統」の良さを守れるのではないでしょうか。

Q:あなたが創作や表現をするうえで、大切にしていることはどんなことですか?


 俳優として自分に与えられた役を「心」を持って表現し、観客に伝えられるように、といつも心がけています。そして、公演が終わってもそこで満足してしまわずに、次の作品に活かせるような発見を追求し、新たな訓練に取り組むことも大切ですね。それらは、新たな創作に必要な糧になると思っています。

(インタビュー/編集:尾上そら)

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